来月開く「さとやまマルシェ」をPRする坂本さん

来月開く「さとやまマルシェ」をPRする坂本さん

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豪雨の被災地区元気に 富山県小矢部市で9月2日にマルシェ、農産物販売・雑貨作り

北日本新聞(2023年8月18日)

 富山県小矢部市南谷地区の活性化のため、県産野菜や手作り雑貨などを扱う「さとやまマルシェ」が9月2日、同市の岩尾滝くつろぎ交流館で初めて開かれる。出身者の坂本恵さん(38)=高岡市=が中心となって企画・準備を進める中、地区は7月の豪雨で大きな被害を受けた。「古里を元気づけたい」と復興への願いも込めて行う。

 坂本さんは2児の母。南谷地区にある谷坪野集落の出身で、産後の里帰りなどで実家を訪ねるたび、年々進む過疎化が気にかかっていた。「古里のために何かしたい」との思いが募った。

 マルシェを企画するノウハウはなかったが、5月から県内のイベントを回り、直接交渉して出店者を集めた。

 準備中の7月12、13日に豪雨が発生。緑あふれる地区は土砂崩れで道路や農地の被害が相次ぎ「ショックだった」。マルシェでは、地元住民に少しでも元気になってもらいたいとの思いも込める。

 会場は自身が通った旧岩尾滝保育所を改修した岩尾滝くつろぎ交流館を選んだ。当日は県産の農産物やお菓子の販売、子どもが楽しめる雑貨作りのワークショップなど約20のブースが並ぶ。持続可能な開発目標(SDGs)の推進のため、着なくなった服を土の染料でリメークする体験会も開く。

 坂本さんは「自然豊かなこの場所を広く知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。詳細はさとやまマルシェのインスタグラムで公開している。

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