夏休みの自由研究に役立ててもらおうと、越前和紙の基本的な知識を学んでもらう特別展「和紙のつくり方展」が福井県越前市の紙の文化博物館で開かれている。紙の構造や、洋紙と和紙の違いなどをパネルや模型で分かりやすく解説しているほか、和紙の製作用具を見て触れることができる。8月28日まで。
和紙と洋紙は植物を原料としているが、使う木の種類や原料の成分が異なる。和紙の原料にはコウゾやガンピなどの幹をはいだ内側の白皮が使われ、木片パルプで作る洋紙に比べて、長く太い繊維が絡み合っている。
特別展では、和紙と洋紙のひもを互いに交差させ、両手でそれぞれの端を均等の力で引っ張ることで、両紙の強さを比べられるコーナーがある。
また、国指定の重要有形民俗文化財の越前和紙製作用具を製作工程ごとに展示。紙を漉(す)くための「漉桁(すきけた)」の重さを体感できるなど、紙漉き用具一式を触ることができる。
入館料は大人300円、高校生以下無料。