志賀町長沢のJA志賀中甘田集荷場で28日、町特産のサツマイモ「能登金時」の出荷が始まった。初日は5キロ詰め94箱が金沢市中央卸売市場に運ばれた。29日から店頭に並ぶ。JA志賀甘藷(かんしょ)部会によると、今年は厳しい暑さで水の管理に苦労したが、例年並みに甘く大きく仕上がったという。
能登金時は適度な水分があり、熱くても冷めても食感がいいのが特徴。町内では大島と穴口の農家5軒が約1・4ヘクタールで生産している。
集荷場では形や大きさの選別基準を確認する「目合わせ」が行われた。同JAによると、出荷は9月中旬をピークに10月中旬まで続き、出荷量は前年と同じ約1500箱(7・5トン)を見込む。米沢裕二部会長(75)は「秋の味覚を存分に味わってほしい」と話した。