23、24の両日に高岡市中田地区で開かれる「第40回中田かかし祭」に向けて、地区内の各団体がかかし作りに励んでいる。このうち、2日は婦人会などが作業に取り組んだ。新型コロナウイルスの影響で祭りの開催は4年ぶりとなるだけに、思いを込めた出品作にしようとメンバーは張り切っている。
中田かかし祭は例年、世相を反映したユニークなかかし200体近くが中田コミュニティセンター周辺などに並び、秋の風物詩として親しまれている。
婦人会は会長の杉澤泰子さん(72)ら約15人が作業した。杉澤さんは第2回から39年間、100体以上のかかしを作り続けてきた「名人」として知られる。
作品テーマは「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」で、メンバーたちは骨組みにペットボトルを巻き付けて高さ約2メートルの胴体を整え、着物の帯をリメークした衣装や発泡スチロールでかたどった勾玉(まがたま)、ラップの芯で作った剣などを飾り付けた。
杉澤さんは「身近にあるもので工夫を凝らすのが、かかし作りの面白さ」と話す。久しぶりの制作に塩田暁美さん(74)は「せっかくの祭りなので、求められるうちは続けていきたい」と話した。
かかし祭は自治会などでつくる実行委員会主催、北日本新聞社共催。