輪島市町野小の5、6年生10人が学校近くの田んぼで手掛けた「古代米アート」が見頃を迎えている。1日に鑑賞会が開かれ、児童は国特別天然記念物トキの絵が浮かび上がった様子に歓声を上げ、能登の空を舞う姿を楽しみにした。
稲穂の色の違いを利用して絵を描く同校の恒例行事。今年は校下内の町野町東がトキの放鳥事業でモデル地区に選ばれたことから図柄に選んだ。5月に地元農家の本手繁さん(72)の指導で赤米や緑米などの苗を植え、完成を心待ちにしていた。
児童は稲穂を観察したり、トキの絵をタブレット端末で撮影したりした。6年生の刀祢萌果さん(11)は「きれいに描けていたので良かった。本物のトキが飛ぶ姿を見てみたい」と目を輝かせた。