射水市新湊地域を流れ、「日本のベニス」と呼ばれる内川

射水市新湊地域を流れ、「日本のベニス」と呼ばれる内川

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夜の内川遊覧 商品化へ 射水市観光協、宿泊需要拡大狙う

北日本新聞(2023年9月9日)

 富山県の射水市観光協会は2024年の北陸新幹線敦賀延伸を見据え、新湊地域を流れる内川で遊覧船を夜に運航する「ナイトクルーズ」の旅行商品化を目指す。獅子舞や飲食を組み合わせ、インバウンド(訪日客)をメインターゲットに宿泊需要の拡大を狙う。10月から準備作業に入り、射水ベイエリアを観光資源として磨き上げたい考えだ。

 内川は新湊市街地を東西に流れる2・6キロの川。漁船が係留され、古い家が建ち並ぶ風景は港町の風情が残り「日本のベニス」とも呼ばれる。特徴的な12の橋や新湊大橋を巡る遊覧船が運航され、周辺にカフェやバー、古民家を活用した宿泊施設ができるなどまちの魅力が高まりつつある。

 ただ、市内最大の観光地である新湊地域にはシロエビやベニズワイガニなどを求めて多くの人が訪れる一方、市外での宿泊が中心で滞在時間が短く、経済波及効果に広がりを欠くという課題があった。

 地元のホテルや旅館などの利用増にもつなげるため、夜間に楽しめるコンテンツを提供しようと、1年に数回、特別に運航されているナイトクルーズに着目。獅子舞鑑賞や地元食材を味わうプログラムを融合させ、文化も楽しめるツアーとして売り出すことにした。

 10月の試乗会を踏まえて夜の演出や多言語対応の方法などを検討。来年秋に実施されるJRの大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けた11月のプレイベントで旅行会社対象のツアーを実施した上で、北陸DCで売り込みを図る。

 今回の商品化は観光庁の補助事業に採択された。射水市観光協会は「宿泊によって滞在時間が増えれば、消費額アップにもつながる。アジア圏に加え、欧米からも観光客を呼び込める企画にしたい」としている。

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