北國新聞社は「尾山神社の百五十年」を発刊した。今年で創建150年を迎えた同神社の歩みをつづり、金沢観光の拠点となった今を描いた。
本は全4章で構成され、第1章は「平成・令和の大改革」として、加賀藩祖前田利家のみだった主祭神を正室の芳春院まつと合祀したことなどを紹介。第2章では、加賀藩の藩社である卯辰八幡宮について、遷座運動を経て建立にこぎつけたことなどを「創建と戦前の歩み」としてつづった。
第3章では、現在の境内が藩政期、金沢城の出丸の「金谷出丸」だったことをエピソードを交えて紹介し、第4章「尾山の社宝」では、神社収蔵庫などに長年保管されてきた社宝約630点を全て掲載した。
神社の歩みをまとめた本の発刊は初めてで、9~12日には厳選した社宝50点を特別展(北國新聞社特別協力)で公開した。B5判、188ページ、オールカラーで、2200円。北國新聞社出版局や石川県内の書店で販売される。