映画「おしょりん」の見どころなどを杉本知事に語る北乃さん(左)と児玉監督=9月14日、福井県庁

映画「おしょりん」の見どころなどを杉本知事に語る北乃さん(左)と児玉監督=9月14日、福井県庁

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北乃きいさん「夢あきらめない姿注目して」 映画「おしょりん」主演、知事と懇談 10月福井県内先行公開

福井新聞(2023年9月15日)

 福井の眼鏡産業の黎明(れいめい)期を描き、オール福井ロケで制作した映画「おしょりん」の主演の北乃きいさんと児玉宜久監督が9月14日、完成報告のため福井県庁を訪れ、杉本達治知事と懇談した。北乃さんは「眼鏡職人たちの夢に向かってあきらめない姿を注目して見てほしい」とアピールした。

 おしょりんは、明治時代に麻生津村(現福井市)で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、幸八兄弟を描いた作家藤岡陽子さんの同名小説が原作。10月20日から全国に先駆けて県内4館で公開される。全国公開は11月3日から。

 北乃さんは、増永五左衛門の妻むめを演じた。約3週間の県内ロケを振り返り「役を演じる上で、福井の風を感じながら福井弁の中でずっと過ごす時間が大切だった」と振り返った。

 作品の見どころは五左衛門とむめのラストシーンを挙げ「仮にせりふがなくても、何を伝えたいかが分かる絵になった。全ての気持ちを入れることができた」と紹介。「(全国の観客が映画を)見終わった後、福井に行きたいと思ってもらえれば」と笑顔で語った。

 児玉監督は「県民の協力がなければできなかった作品。全て福井県内で撮影しているので、県内にすばらしい財産があることを再確認してもらえれば」と話した。

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