福井県立歴史博物館が公開した真柄十郎左衛門に関する新資料「真柄氏家記覚書」。越前市味真野地区で特別展が開かれる=2022年3月7日、福井県庁

福井県立歴史博物館が公開した真柄十郎左衛門に関する新資料「真柄氏家記覚書」。越前市味真野地区で特別展が開かれる=2022年3月7日、福井県庁

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真柄十郎左衛門の実像に迫る 福井県越前市で特別展

福井新聞(2023年9月22日)

 大太刀使いとして名をはせた福井県越前市味真野地区ゆかりの戦国武将・真柄十郎左衛門の実像を紹介する特別展「新資料で迫る!真柄十郎左衛門のヒミツ展」が9月28日から、同地区の市万葉館と市万葉菊花園で開かれる。展示に合わせた講演会とまち歩きイベントを10月8日に開き、戦国屈指の豪傑が生きた地元の歴史を感じてもらう。

 戦国大名・朝倉氏に仕えた真柄十郎左衛門は、身長約2メートルの巨体で長さ約3メートルの大太刀を振るい、数々の戦で名を上げたとされる。現在の同市上真柄町に居を構えていたと伝わり、菩提(ぼだい)寺の興徳寺(宮谷町)に一族の墓がある。県立歴史博物館が昨春発表した新資料では、姉川の合戦で討ち死にした十郎左衛門直隆は、実は父家正だったことが判明した。

 特別展は、越前市が同博物館、県内市町や観光団体などでつくる「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会と協力して企画。同博物館が特別に資料を貸し出し、新資料に基づく解説パネルや真柄家の系図などを展示する。姉川合戦図屏風(びょうぶ)のタペストリー、真柄が使った太郎太刀の模造刀、真柄を取り上げた本紙こどもタイムズの漫画「ふくい椿(つばき)ファイル」のパネルも並ぶ。11月30日まで。

 真柄氏と味真野の関わりを紹介する講演会が10月8日午前10時から、興徳寺をはじめ小丸城など地区内のスポットを巡るまち歩きが同日午後1時半から開かれる。同博物館の大河内勇介学芸員が講師と案内役を務める。参加無料。

 市万葉館は「地元の豪傑の息吹に触れて歴史を体感してほしい」と来場を呼びかけている。問い合わせは同館=電話0778(27)2204。

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