松本市は10月2日、音声観光ガイドアプリ「オンザトリップ」の松本市版「松本城とまち歩き」の利用を始める。国宝松本城一帯の周遊に使ってもらおうと導入。城や周辺に設定した12カ所の「解説スポット」で、それぞれの場所にまつわる歴史や文化の「こぼれ話」を謎解き形式で紹介している。
スポットは松本城、縄手通り、牛つなぎ石など。各スポットを訪れると、収録したナレーションがスマートフォンなどから自動で流れる。目の前の景観や展示物を眺めつつ手ぶらで深みのあるガイドを味わってもらう狙いだ。
スポットは城では有料観覧の待ち時間中の利用を想定。築城の経緯や城主がめまぐるしく変わった歴史に始まり、「なぜ松本城は黒いのか」「なぜ天守に隠し階があるのか」といった謎を十数分間にわたって説明する。
他のスポットでも「なぜ善光寺街道は松本城で折れ曲がるのか」「『第四の堀(女鳥羽川)』は自然か、人工か」などと観光客に興味を持ってもらえる内容にした。
アプリはダウンロードが必要で、音声ガイドは無料で利用できる。英語と中国語にも対応している。