30日から展示される西郷隆盛の書簡

30日から展示される西郷隆盛の書簡

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西郷隆盛が感情吐露 高岡市立博物館で30日から企画展、国泰寺所有の書簡展示

北日本新聞(2023年9月30日)

 高岡市立博物館は30日から、国泰寺(同市太田)の宝物を紹介する企画の第2弾として維新三傑の一人、西郷隆盛(1828~77年)の書簡を展示する。安政の大獄を逃れるため移った奄美大島で親交があった役人に宛てたもので、当時の近況や心情がうかがえる。11月26日まで。

 書簡は縦18・5センチ、横104・4センチ。1869(明治2)年、奄美大島の役人、得藤長(とくとうちょう)宛てに書かれた。戊辰戦争で出陣し、北越戦争に勝利した後、鹿児島に戻り、参政を務めていることなど近況を報告。奄美大島に残した子どもたちが世話になっていることに謝意を伝えた。追伸で弟の吉二郎が新潟で戦死したことに触れ「弟を先立たせて涙を流して泣くばかり」とつづっている。

 国泰寺が書簡を所有することになった経緯や年代は不明。書簡は1911(明治44)年に翻刻されている。同館の仁ヶ竹亮介主幹は「信頼できる相手に感情を吐露した貴重な史料」と話した。

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