「2023となみ夢の平コスモスウオッチング」は7日、砺波市五谷のとなみ夢の平スキー場で始まった。ゲレンデ2・4ヘクタールに5品種約100万本が咲き誇り、家族連れがかれんなピンクの花を楽しんだ。会場では、日本海側初となる「空飛ぶクルマ」の実機も展示され、来場者が近未来に思いをはせた。コスモスウオッチングは15日、実機展示は9日まで。
コスモスウオッチングは、スキー場のオフシーズンの活用策として、1988年にスタート。砺波市五谷観光企業組合や栴檀(せんだん)山自治振興会などでつくる実行委員会(前田幸雄会長)が毎年開いている。7日は、秋風に揺れる花を写真に撮ったり、散策したりする人でにぎわった。
空飛ぶクルマは、同市や東京などにオフィスを構えるデザイン事務所「HIYOSHI DESIGN」(石村忠美(ただよし)社長)と、空の交通インフラの運営を展開する「AirX」(東京、手塚究(きわむ)社長)が共同所有する機体「EHang(イーハン)216-S」。砺波市出身の石村社長が、地域貢献の一環として企画した。18歳以下の来場者はコックピットに搭乗でき、子どもたちが記念撮影するなどして楽しんだ。手塚社長は「実際に機体を見てもらい、将来の可能性を感じてもらいたい」と話した。
両社は、ゲレンデなどをヘリコプターで遊覧する「コスモスフライト」も実施。計5コースを用意し、9日まで運航する。
会場には飲食コーナーもあり、栴檀山地区の特産品や、地元住民らでつくる上村農好会が手作りしたポテトチップスなどを販売している。リフトは、期間中の土、日、祝日に運行する。