富山信用金庫など全国の信金でつくる「よい仕事おこしネットワーク」(事務局・城南信金)は11月、富山県南砺市利賀地域に自生する薬木「クロモジ」を使ったクラフトビールを売り出す。同ネットワークの交流拠点のある複合施設「羽田イノベーションシティ」で10日、仕込み式があった。
信金の連携を生かし地域活性化を目指すプロジェクトの一環。今回は富山信金(山地清理事長)と城南信金(東京、川本恭治理事長)が中心となった。moribio森の暮らし研究所(南砺市、江尻美佐子代表理事)がクロモジを提供し、クラフトビールを手がける大鵬(東京、大屋幸子社長)が醸造する。
クロモジは、枝を折ると爽やかな香りが漂い、利賀地域では「クロモジ茶」として加工品にしている。式で江尻代表理事が「どんな味になるか楽しみ」と期待し、山地理事長は「今後もネットワークを生かした取り組みを続けたい」とあいさつした。「とやまクロモジエール」として500本(330ミリリットル入り、880円)を製造する。
10日は富山の「食」をテーマに富山信金の取引先12事業者と首都圏の大手バイヤーの商談会もあった。