須坂市の「世界の民俗人形博物館」で、さまざまな服装のリカちゃん人形約４００点が並ぶ企画展「しあわせのリカちゃん展」が開かれている。開催に合わせ、故・小池千枝名誉館長（第１４回信毎賞受賞者）が学院長を務めた文化服装学院（東京）の学生たちが、リカちゃんのドレスをデザインするコンテストも実施。入賞８点を展示している。

　幅広い年代に親しまれる企画展にしようと、多くのリカちゃん人形を所蔵する日本玩具文化財団（東京）に打診して実現した。会場では、初代から４代目のリカちゃんをそれぞれ紹介。世界各国の人形を所蔵する同館にちなんで、韓国のチマ・チョゴリなど各国の衣装をまとったリカちゃんも展示している。

　学生は市特産のブドウやリンゴを題材にドレスをデザイン。入賞した１人で同市出身の３年藤倉由奈さん（２２）は、夜の臥竜公園（須坂市）の竜ケ池から着想を得たという紺色の生地でドレスを作り、ビーズでブドウの粒を表現した。「リカちゃんを通して地元の須坂のことも知ってもらえたらうれしい」と話した。

　来年１月２１日まで午前９時～午後５時。水曜休館。入館料大人５００円、市内在住の７０歳以上と高校生以下は無料。問い合わせは同館（電話０２６・２４５・２３４０）へ。