来年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸に向け、小松、加賀両青年会議所(JC)でつくる南加賀協議会が新たなご当地グルメ「加賀飯(はん)」の開発を始めた。鮮魚やカニなどの地場産食材を用いた「混ぜご飯」がテーマで、両市の飲食店16店舗がそれぞれオリジナルレシピの考案を進めている。南加賀の食を堪能できる名物料理として誘客につなげる。
加賀飯の定義は南加賀のコメや水を使用し、県産野菜を用いること。南加賀を連想させる独自性、食材の仕入れは県内の業者に限るといった要件も設けた。加賀飯というメニュー名は、協議会が設立した南加賀飲食協議会に参加する店舗のみ使用可能とする。
●鮮魚やカニで混ぜご飯
現時点で小松、加賀の各8店舗が協力し、地元で水揚げされた鮮魚やカニ、ブランド牛をご飯の上に載せた加賀飯を試作している。
加賀飯の開発は北陸新幹線小松、加賀温泉両駅の開業に合わせ、新たな食のブランドで県内外から人を呼び込もうと企画した。和洋中など料理のジャンルを問わず参加店舗を募るため、混ぜご飯をテーマにした。
18日に小松市の日本料理梶助で試食会を開き、各参加店が考案した加賀飯を持ち寄って意見交換する。11月5日には加賀市のアビオシティ加賀でお披露目会を開催し、1個800円(税込み)で販売する。
今後は小松、加賀市の飲食店に南加賀飲食協議会への参画を促し、加賀飯の普及を目指す。協議会南加賀創造委員会の駒谷正彦委員長(40)は「多くの人に愛されるご当地グルメになってほしい」と話した。