丸い形が愛らしいコキアが福井県勝山市荒土町松ケ崎で赤く色づいた。時折吹く風に約千本がふわふわと揺れ、訪れた人が赤いじゅうたんのような風景を楽しんでいる。

　コキアはヒユ科の一年草で、ほうきに似た形から「ホウキギ」の名でも親しまれている。道の駅「恐竜渓谷かつやま」の西側の道を挟んだ一画に、耕作放棄地解消のために昨年から植えられている。今年は農事組合法人松田ファームが６月に作付けした。

　今夏は気温が高かった影響で昨年より２週間ほど色づきが遅れたという。赤色の見頃は１１月中旬ごろまでで、その後は黄金色に変わる。

　１０月２８、２９日は同駅で「コキア紅葉まつり＆収穫祭」が開かれる。コキアが観賞できるほか同駅で市内の若手農業者らがサツマイモやトマト、ネギといった新鮮な野菜などを販売し、キッチンカーも出店する。２８日はコキアを使ったミニほうき作り体験もある。問い合わせは同駅＝電話０７７９（８９）２２３４。