スポーツと農業をかけ合わせた「アグリスポーツ」の普及に取り組む日本アグリスポーツ協会(射水市西高木・小杉)が29日に発足した。農業を楽しむ機会を増やし、担い手不足や耕作放棄地の拡大といった課題の解決につなげる。
陸上教室を運営する一般社団法人アスリッシュ(富山市五福)と、地域活性化に取り組む一般社団法人とやまのめ(射水市西高木)が設立した。アスリッシュの西村顕志(たかゆき)代表が会長、とやまのめメンバーでキャベツ農家の石井湧人(わくんど)さんが副会長に就いた。
両法人は4月から富山、射水の両市でアグリスポーツの体験会を5回開き、畑で50メートル走などをしながら、ダイコンやハクサイを栽培・収穫してきた。協会の設立で行政や企業との連携を強め、活動の輪を広げる。企業に農地を貸し、福利厚生の一環としてアグリスポーツを実施する事業も検討している。
活動拠点の射水市西高木の古民家で会見した西村会長は「農業課題の解決や食育の推進、関係人口の拡大に貢献したい」と話した。