第9回金沢マラソン翌日の30日、前日に街中を駆けたランナーが金沢市内観光に繰り出し、大会ロゴ入りのシャツを着た観光客が各地で見られた。出場権付きツアーの参加者はひがし茶屋街や兼六園を巡り、和菓子作りなどを体験し、前日の疲れも忘れて秋の城下町を堪能した。
ツアーにはマラソン前日の28日から30日までの2泊3日で首都圏や関西などから約100人が参加した。30日はプラン別の3コースに分かれて金沢市内を巡り、金箔貼り体験や酒蔵での試飲を楽しんだ。
ツアーに参加した埼玉県越谷市の会社員阿部ゆかりさん(59)は「走って、散策して、金沢の魅力を楽しめた。来年も参加したい」と笑顔を見せた。
4年ぶりの通常開催となった今大会は1万3290人が出走し、沿道から約15万4千人がエールを送った。海外からの受け入れが再開され、市内散策を楽しむ外国人ランナーの姿もあった。
マレーシアから訪れたマハド・ハイリさん(55)は「走ったときもきれいな街だと感じたが、ゆっくり見ると日本らしい雰囲気があちこちにあって大好きになった。見どころがいっぱいで、金沢にもっと滞在したくなった」と喜んだ。
金沢マラソンは北國新聞社などで構成する組織委が主催した。