第2回北陸歴史まちづくりサミットは31日、高岡市生涯学習センターで開かれ、角田悠紀高岡市長ら北陸5市の首長がパネル討論を通じて、地域の歴史や伝統を生かしたまちづくりについて意見を交わした。
国から、伝統建築などのある景観を生かす「歴史的風致維持向上計画」の認定を受けた高岡市と石川県の金沢市、加賀市、新潟県の村上市、佐渡市の計5市のトップが出席。先進的な事例を共有し、連携を強化することが狙い。5市などでつくる実行委員会が3年ぶりに開催した。
パネル討論は「アフターコロナにおける歴史まちづくり」をテーマに、角田市長のほか村山卓金沢市長と高橋邦芳村上市長、渡辺竜五佐渡市長、宮元陸加賀市長がパネリストを務めた。
角田市長は、伝統行事を次の世代に残すために、国の重要有形・無形民俗文化財の「高岡御車山(みくるまやま)祭」に関するDVDを作成し、地域行事の道具を新調したと強調。「地域住民にとって、伝統行事を守るために何をするべきかを考えるきっかけになった」と話した。
二つの国宝がある高岡市が観光で勝負するためには市民の協力が必要とも言い「稼ぐ観光に戦略を持って取り組む」と力を込めた。