大杉の枝を活用して作られた木彫刻のしめ縄

大杉の枝を活用して作られた木彫刻のしめ縄

富山県 砺波・南砺・五箇山 特産

神明社に井波彫刻のしめ縄 南砺の上広安自治会、強風で折れた大杉活用

北日本新聞(2023年11月2日)

 南砺市上広安(井口)の上広安自治会(藤田浩幸会長)は1日、同所の上広安神明社に井波彫刻のしめ縄を奉納した。昨年3月の強風で折れた境内の大杉の枝を活用。手がけた井波彫刻師の藤崎秀胤(しゅういん)さん(64)によると、木彫のしめ縄は珍しいという。

 材料にした枝は約5メートル。強風で折れ、井頭克彦宮司が活用法を思案していたところ、氏子総代の荒木信人さん(64)が木彫のしめ縄を思いつき、高校の同級生である藤崎さんに制作を依頼した。

 しめ縄は長さ約2メートル40センチ、太さは約9センチ。枝を1年間乾燥させ、9月末から1カ月かけて完成させた。枝の曲線を生かしつつ、中央を太く端を細くする形に苦心したという。紙垂(しで)やわら束も木彫刻で仕上げた。

 奉納には藤崎さんや自治会関係者ら約10人が立ち会った。藤田会長は「大変立派なものを制作していただき、本当にうれしい。神様も喜んでくれると思う」と話した。

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