射水市の新湊漁港で水揚げされたベニズワイガニを味わうイベント「港でカニシャン」が11日、同市海王町の新湊きっときと市場で初めて開かれる。食で富山の魅力を発信しようと、高岡市のNPO法人「みんなの声」(駒方(こまがた)廣行理事長)が企画。フランス料理のシェフが手がけたカニ料理を提供し、富山の豊かな食文化を伝える。(堀佑太)
NPO法人みんなの声は昨年発足し、企業誘致や地場産業の活性化に取り組む。駒方理事長は約40年間大坂や東京で貿易業に携わり、3年前に古里の高岡に戻った。富山の良さを多くの人に知ってもらいたいと、食のイベントを考えた。
高岡市清水町のフランス料理店「エスエールトロワ」が協力する。シェフの村田晴児さん(43)が調理を担当し、鮮度の高い新湊産のベニズワイガニを使った料理2品とドリンクのセット(2200円)などを提供する。
セットにはカニとシュンギクをタルトに仕立てたり、カニやナスの浅漬けを合わせてスプーンに盛り付けたりと、素材の味を生かしつつ気軽に食べられる料理を盛り込む。100セット用意する。
イベントの名称は「カニ」と「おしゃれ」をかけ合わせた。村田さんは「食材の良さを感じながら、わいわい楽しんでほしい」、駒方理事長は「富山の魅力を多くの人に気付いてもらえたらうれしい」と話す。
新湊きっときと市場の駐車場にテントを設けて実施する。時間は午後4時15分~同7時。