富山県の南砺市園芸植物園(柴田屋・福野、大西毅彦園長)は8日、同園で開発するスプレーギクの新品種「南砺ラブリーピンク」「南砺キャンドルホワイト」「南砺ゴールデンイエロー」の3種を発表した。12日まで同園で展示し、来年5月から販売する。
今月6日に開いた審査会で約2千品種の中から選んだ。3品種が選ばれるのは2018年以来、5年ぶりという。
南砺ラブリーピンクは白とピンクに色づく花びらの美しいコントラストが特徴。過去の品種は単色のみで、これまでにはない愛らしい色合いとなっている。
南砺キャンドルホワイトは、ろうそくの炎のように花弁が斜めに咲き始めるのが名前の由来。花芯の鮮やかな緑も目を引く。
南砺ゴールデンイエローは山吹色がかった黄色の大輪が咲く。花数が多くボリューム感があり、草丈の高さと花房のまとまりもあるため切り花に適しているという。
同園が開発・商品化したスプレーギクは計79品種となった。市場には26品種が流通している。