新潟県内最古の木造電車「モハ１」など、かつて蒲原鉄道を走った車両３両の汽笛を鳴らすイベントが１１月１９日午後１時〜３時、新潟県加茂市長谷の冬鳥越スキーガーデンで開かれる。

　蒲原鉄道は１９２３（大正１２）年に開業。加茂市と五泉市を結び、９９年に全線廃止となった。加茂市は３両を引き取り、いずれも市指定文化財として冬鳥越スキーガーデンのゲレンデ下に展示保存している。

　イベントは旧蒲原鉄道が運行を始めた年から１００年の節目となるのを記念し、加茂市が主催。市によると、１９２３年製で５４年に廃車となったモハ１の汽笛が響くのは６９年ぶりとなる。

　黄色とえんじ色のツートンカラーで４０年製の半鋼製電動客車「モハ６１」と、蒲原鉄道唯一の電気機関車として活躍した３０年製の「ＥＤ１」も、廃線以来２４年ぶりに汽笛が復活する。

　イベントは無料で申し込み不要。希望者は車内に入り、汽笛を鳴らすことができる。荒天の場合中止。

　問い合わせは加茂市教育委員会社会教育課、０２５６（５２）００８０。