砺波市庄川地域のユズをＰＲする「第３６回庄川ゆずまつり」は１１日、同市庄川水記念公園で始まった。特産の「庄川ゆず」は、市のとなみブランドに認定されており、皮の厚さや香り、酸味の強さが特徴。この日は、ユズやユズみそなどの加工品を買い求める人でにぎわった。１２日まで。

　庄川ゆずまつり実行委員会によると、今年は春先に雨が少なかった影響で小ぶりだが、強風による傷も少なく、品質は良好という。昨年の収穫量は２トンと例年の４分の１だったが、今年は６トンを見込む。

　１１日は、午前７時ごろから待ちわびた人が並び始め、販売開始の同９時前には約１００メートルの長い列ができた。販売ブースでは、大勢の人が料理やユズ湯に使おうとユズを品定めしていた。加工品も人気を集めた。２日間で５トン以上のユズを用意するという。

　今年は４年ぶりに飲食ブースを設け、ユズの皮をのせたそばやうどんを提供した。姉妹友好都市の北海道むかわ町も出店し、カボチャやジャガイモといった旬の野菜などを並べた。

　まつりは実行委員会が毎年開催。眞田猛会長は「夏の猛暑で色づきが例年より１週間ほど遅れて心配したが、大勢の人に来てもらえてうれしい」と話した。