長野市若穂保科の清水(せいすい)寺の境内に植えられたカエデの紅葉が見頃を迎えている。11日は冷たい風が吹く中、落ち葉で赤く彩られた参道を家族連れらが歩き、錦秋の情景に浸っていた。イロハカエデ、ミネカエデなど約300本が今月にかけて順次色づいていく。
今年は夏の暑さの影響で色づきは1週間ほど遅れ気味。市内から家族で訪れた会社員の藤田政弘さん(43)は「知人から紅葉のスポットと聞き、一度来たいと思っていた。見事ですね」。長男の有紀哉君(8)は「こんな鮮やかな赤色を見るのは初めて」と喜んでいた。
寺を管理する北野和男さん(74)によると、昨年始めた秋季限定のカエデを描いた御朱印も人気。北野さんは「コロナが落ち着き海外からの参拝客も増えた。外国語を練習して紅葉と寺を案内したい」。