志賀町特産の干し柿「ころ柿」作りが、町内で本格化している。今夏の猛暑の影響による炭そ病の広がりで出荷量は例年の4割減とみられるが、生産者は晩秋の風物詩となった作業に真心を込めて取り組んでいる。
JA志賀ころ柿部会の吉野成明部会長(67)=志賀町矢駄=の作業場では13日、親族3人が皮をむいた最勝柿のヘタにひもをつけた後、竹ざおにつるす作業に精を出した。2週間ほど乾燥させ、手もみなどを経て深いあめ色に仕上げるという。
吉野部会長は「毎年、ころ柿を楽しみにしてくれている人のためにも、上質な味に仕上げたい」と力を込めた。