桑島化石壁の下部を紹介したパネル=白山恐竜パーク白峰

桑島化石壁の下部を紹介したパネル=白山恐竜パーク白峰

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「桑島化石壁」新パネル披露 下部画像、白山恐竜パークに

北國新聞(2023年11月18日)

 北國新聞社から白山手取川ジオパーク推進協議会に寄贈された1億3千万年前の地層「桑島化石壁」の下部パネルが17日、白山市の白山恐竜パーク白峰でお披露目された。手取川ダムの水位低下により、化石壁の下部が露出した今秋の様子を画像と解説付きで紹介している。水が減らないと目視できない化石がはっきりと分かるパネルで、協議会は大地の奥深さを伝える貴重な資料として役立てる。

 今夏、記録的な暑さと小雨の影響で手取川ダムの水位が低下したことを受け、北國新聞社の手取川環境総合調査団は9月、桑島化石壁の緊急調査を行った。普段は水面下にある下部の岩肌がむき出しとなり、樹木に二酸化ケイ素が染み込んで化石化した「珪化木(けいかぼく)」や炭化した「炭化木」などをドローンで撮影した。

 寄贈されたパネルは縦118センチ、横84センチの大きさで、露出した化石壁の下部について「9月にわずかに水が流れる最下部まで見られるのは貴重」などと解説を交えて紹介している。

 北國新聞社は8月、白山市全域の世界ジオパーク認定を記念し、実際の30分の1となる縦2・3メートル、横5メートルの巨大パネルを白山手取川ジオパーク推進協議会に贈った。先端技術により岩肌や地層が鮮明に表現されており、来場者から好評を受けている。白山恐竜パーク白峰には、今回寄贈した下部パネルと合わせて展示されている。

 市ジオパーク・エコパーク推進課の山口昭恵課長は「白山手取川ジオパークの見どころの一つである桑島化石壁の関心が高まるパネルであり、大変ありがたい。多くの皆さんに見てもらえるよう周知したい」と述べた。

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