加賀温泉郷を舞台にした映画「レディ加賀」(北國新聞社特別協力)にちなんだ市民参加企画「レッツタップダンス」が12月から加賀市で始まる。来年3月16日の北陸新幹線加賀温泉駅開業に向けて、女性40人がステップの習得に励み、踊りで地域の再生を目指す映画のストーリーを再現する。開業を祝うイベントのステージで披露し、湯の街と映画のPRにつなげる。
来年2月に公開される映画「レディ加賀」はコロナ禍で打撃を受けた加賀温泉郷を盛り上げようと、主役の小芝風花さんが演じる旅館の若女将(おかみ)らがタップダンスショーの成功へ奮闘する姿を描く。
映画の公開と北陸新幹線敦賀延伸に向けた機運を高めようと、加賀温泉郷の住民有志で「『レディ加賀』タップダンスで加賀を活性化実行委員会」を結成。実行委は、物語になぞらえて一般の女性参加者がタップダンスに挑戦する企画を考えた。製作委員会の協力を得て、劇中で使用された楽曲と振り付けを使用する。
レッツタップダンスでは、タップダンサーの清水奈芳美さん(鯖江市)が講師を務め、初回は12月3日に山代温泉の旅館「みやびの宿 加賀百万石」で練習を行う。来年2月まで稽古を重ねる計画である。
●新幹線開業日、一番列車の観光客に披露
メンバーは新幹線開業日に加賀温泉駅周辺で行われる記念イベントで、練習の成果を発表。一番列車から降り立った観光客や一般市民にダンスの魅力を感じてもらう。開業後も、地域の催しなどへの出演を計画している。
実行委員長の唐谷好二さん(51)は「タップダンスに取り組む姿を通じて地域の魅力を全国に発信していきたい」と意気込んだ。
実行委は今月末まで、小学生以上の女性出演者40人を募集する。先着順で、参加費は無料。問い合わせは合同会社加賀温泉lady.kaga.lk@gmail.comまで。