能登高の生徒が考案した「フィッシュバーガー」=能登町柳田植物公園

能登高の生徒が考案した「フィッシュバーガー」=能登町柳田植物公園

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未利用サバでバーガー  能登高3年生が考案  100個限定で販売、好評

北國新聞(2023年11月29日)

 地元で水揚げされるサバの利活用を図ろうと、能登高の3年生がミンチ状にしたサバのフライを挟んだ「フィッシュバーガー」を考案した。サバは市場で高値が付きにくく、流通しないまま水族館向けの餌となるケースも多いことから、少しでも価値を高めたいと開発に着手。28日までに100個限定で販売したところ好評を得た。29日には大森凡世町長に試食してもらう予定で、今後も提供の機会を探り、地元食材の有効活用につなげたい考えだ。

 バーガーを考案したのは能登高地域産業科で水産を専攻する4人。授業の中で、市場に流通せず捨てられる「未利用魚」、価値の低い「低利用魚」の存在を知り、関心を持ったのがきっかけだった。

 奥能登のサバやイワシなどは水揚げ量が他の魚に比べて多く、高値になりにくいとされる。生徒は地元でも困っている漁業者がいることを知り、供給過多による値崩れを防ぐため、冷凍保存されているサバを使ってバーガーを作ることにした。

 4人は試作を重ねた上で、サバのミンチを能登町宇出津港水産物鮮度保持・加工処理施設に、竹炭入りのバンズを町内のパン店「三日月ベーカリー」にそれぞれ発注。サバにはネギとショウガを加えて生臭さを抑え、ソースには魚醤(ぎょしょう)「いしり」を用いて完成させた。

 23日には、同町柳田植物公園で試験販売を行った。揚げたてのフライやレタス、トマトをバンズに挟んで1個700円で提供。香ばしい風味が好評で、来場者が次々と買い求めた。

 中川綾也さんは「おいしい魚なので、価値を高めるのに一役買うことができればうれしい」と話した。

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