クラフトビールやアロマウオーターを前に、連携事業への思いを語る岸田専務

クラフトビールやアロマウオーターを前に、連携事業への思いを語る岸田専務

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木の香り爽やかなクラフトビールとアロマウオーター 岸田木材(氷見)など北陸の木材活用

北日本新聞(2023年12月1日)

 岸田木材(氷見市十二町)など北陸3県の木材業者3社が、それぞれの県産材を連携して活用する事業「キノワホクリク」に乗り出した。木材のさらなる普及を図るのが狙い。木の魅力を感じてもらおうと、各県の木の香りが楽しめるクラフトビールとアロマウオーターを考案した。

 岸田木材の岸田真志専務、フルタニランバー(金沢市)の古谷隆明社長、水口木材(福井市)の水口豪士社長が企画。手を取り合って木の輪を広げようという思いを込めて、「キノワホクリク」と名付けた。

 担い手不足が深刻な林業の衰退で里山は荒廃しつつある。里山を守るには林業の活性化が必要で、山の課題や木の価値を伝える消費者に身近な商品を作ることにした。

 「ひみ里山杉」「能登ヒバ」「越前マツ」のウッドチップで香り付けしたクラフトビール「森のビィル」とアロマウオーターを3種類ずつ用意。ひみ里山杉を使った商品はかんきつ系の爽やかな香りに仕上がった。クラフトビールはフルタニランバーと同社のECサイトで、アロマウオーターは3社のECサイトで販売している。

 全国の木材業者に活動の輪を広げる構想もある。岸田専務は「暮らしで消費する木材の使い方を提案していきたい」と話す。

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