冬のスキーシーズンを前に、富山県の砺波市五谷観光企業組合と砺波地域消防組合砺波消防署は3日、となみ夢の平スキー場でリフトの救助訓練を行った。緊急停止したリフトから利用客を安全に降ろす手順や設備の仕組みを共有した。
今回初めて合同で訓練した。これまではスキー場を運営する五谷観光企業組合の組合員のみで実施していたが、メンバーの高齢化などを理由に、山本建一代表理事が提案した。
この日は同組合と砺波消防署、同署庄東出張所の隊員ら計20人が参加。緊急停止したリフトに乗車している乗客を、長さ3~8メートルに伸びる救助棒とロープを使って、ゆっくり地面に降ろした。組合によるリフトの構造の説明もあった。
笠井幹夫副署長が「救助の際に利用する機材の使い方を把握しておくことが重要」と講評。山本代表理事は「利用客の安心安全につながる」と話した。
同スキー場は23日に安全祈願祭を行い、24日にスキー場開きを予定している。