香水「NENRIN」(右)と「GINIRO」。ふたやパッケージにもこだわった

香水「NENRIN」(右)と「GINIRO」。ふたやパッケージにもこだわった

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「モノづくりの街」の魅力、香水に込めて 三条市のマサコー山口木工が開発、「木」にこだわり2種類

新潟日報(2023年12月11日)

 アウトドア用品のナイフの柄など、新潟県の燕三条地域で製造された刃物の持ち手部分を主に手がける「マサコー山口木工」(三条市下保内)が、木工所と地域をイメージした2種類の香水を開発し、自社のインターネットサイトで12月、発売した。いずれも爽やかな香りのオードトワレで、性別や年齢を問わず楽しめる。街の魅力を香りで伝える新たな土産物としてPRする。

 開発のきっかけは、「燕三条 工場(こうば)の祭典」で来社した観光客の「木のいい香りがする」という一言だった。元々香水が好きだという常務の山口明歩さん(36)は「嗅覚で木の良さや街の特徴を伝えられるのではないかと思った」と話す。

 マサコー山口木工の売り上げは、近年のアウトドアブームで堅調に推移。こうした中で、新たな自社製品を生み出したいという考えもあった。

 ただ、香水の製造ノウハウはない。国内生産で、品質にも定評がある静岡県の工場に製造を依頼し、夏ごろから試作を始めた。

 3カ月の試作期間を経て完成したのは「NENRIN(年輪)」、「GINIRO(銀色)」の2種類。

 NENRINは、マツやヒノキから、森林を連想させる香りに変化する。マツの香りには三条市の木でもある「五葉松」のイメージも込めた。

 GINIROは燕三条地域の金属加工がテーマ。最初にスモーキーなウルシと甘さを抑えたバラが香り、時間とともにバニラや葉巻の香りに変わる。「エッジを効かせた香り」(山口さん)でメタリック感を表現したという。

 いずれの商品についても、山口さんは「海外製の香水よりも軽い香り。付けやすいと思う」と語る。

 香水のふたは自社で加工。ヤマザクラを用い、木目を生かしたシャープな印象に仕上げた。パッケージはそれぞれの香りをイメージした模様を描いたきり箱とし、地元メーカーに製造を依頼。木と燕三条地域にこだわった。

 将来的には駅や空港などでも販売したい考えだ。山口さんは「燕三条にゆかりがある人には古里を思い出し、観光客には旅の思い出を香りで持って帰ってもらいたい」と話している。

 50ミリリットルで各1万2650円。購入、問い合わせはマサコー山口木工のサイト。

詳細情報

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木柄・特注木製品 | マサコー山口木工 | 日本 https://www.masakoh.com/
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