千曲市屋代の観光農園「あんずの里アグリパーク」で9日、イチゴ狩りが始まった。早速カップルや家族連れが訪れ、暖かな日が差し込むハウス内で真っ赤に育った実に手を伸ばしていた。
甘みの強い「章姫(あきひめ)」が食べ頃で、来場者はサービスの練乳を付けて口一杯に頬張った。長野市往生地の桐渕ミエさん(42)は「初めて来たけれど、12月にこんな大きなイチゴが食べられるなんて」と満足そう。息子で小学1年の魁人(かいと)君(7)は「甘くておいしかった」と笑顔を見せた。
農園では8千平方メートルのハウスで10万株のイチゴを栽培。専務の小林正代さん(75)によると、今年は猛暑が続いて生育が10日以上遅れたが、最近の寒暖の差で甘みが増してきたという。実の数や大きさ、味に影響はなく、「今が一番粒が大きい。多くの方にお越しいただきたい」と呼びかけている。
午前9時~午後4時に受け付けており、その日の実がなくなり次第終了する。1時間食べ放題で、来年3月末までは小学生以上2300円、未就学児1200円。営業は6月末まで。