富山県氷見市の宇波浦漁業組合は13日、宇波沖で3年目のサーモン養殖を始めた。2年目の2倍の稚魚約9500匹を育て、来年5月に出荷する。荻野洋一組合長(58)は「さらに良質に大きく育て、春先のサーモンとして氷見の名物にしていきたい」と話した。
農林水産業みらい基金を活用し、いけすを1基購入し2基に増やして取り組む。しけの影響で沖のいけすへの稚魚投入が2月にずれ込み、養殖期間が短くなった2年目の反省を踏まえ、今回はいけすを大境漁港に仮設置して投入した。
荻野組合長や漁師らが福島県から取り寄せた体長25センチ前後、重さ200グラム前後の稚魚を海水に順応させながらいけす内に放った。
いけすは船で引き、宇波沖約500メートルに設置した。平均1・5キロに育て、7500~8千匹の出荷を目指している。