射水市新湊地域を流れる内川で夜に遊覧船を運航する「ナイトクルーズ」のモニターツアーが15日開かれ、参加者が港町の風情を楽しんだ。市観光協会が2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸を見据えた旅行商品として開発しており、同月に販売を始める予定だ。
モニターツアーは1泊2日。ナイトクルーズのほか、昼の内川散策や獅子舞鑑賞、新湊漁港の昼競りの見学などが盛り込まれている。同協会は今年10月から旅行業者向けの体験会を3回開いており、今回初めて一般向けに企画した。
関西圏から15人が参加した。海王丸パーク(同市海王町)で新湊観光船「万葉丸」に乗り込み、川の駅新湊(同市立町)まで約30分間遊覧し「日本のベニス」と呼ばれる景観を満喫した。船を降りた後は、同駅前で二の丸町獅子方若連中の勇壮な演舞を楽しんだ。
兵庫県尼崎市の小野静恵さん(78)は「内川沿いの街灯の明かりがレトロな雰囲気で良かった。獅子舞は若い人たちが頑張っており、担い手の多さに驚いた」と話した。
同協会はナイトクルーズや獅子舞鑑賞、昼競りの見学などを自由に組み合わせられる商品を用意し、インバウンド(訪日客)や団体客といった多様な観光需要を取り込みたい考えだ。