水彩画家の上野谷憲示さんと色鉛筆アート作家の吉田ときおさんが手がけた風景画やアート作品が並ぶ「二人展」(福井新聞社後援)が、越前市ふるさとギャラリー叔羅(しくら)で開かれている。12月24日まで。
ふるさと越前市の街並みを水彩で描き続ける上野谷さんは、約7年かけて描きためたはがきサイズの風景画からえりすぐりの約200点を展示。新緑が美しい日野山と日野川や、満開の桜が咲く味真野小などを柔らかなタッチで描き出している。複数枚コピーした絵を重ね合わせ、立体的に仕上げたデコパージュ作品も目を引いている。
吉田さんは、全国各地の印象的な景観を色鉛筆だけで描いた風景画を中心に約200点を出品した。短くなった色鉛筆や削りくずを再利用した作品も並ぶ。削りくずを犬や猫、花束などに見立てていたり、約2センチほどの色鉛筆を並べて建物のように見せていたりと創意工夫にあふれている。また、シーグラスを再利用した作品などもそろう。
2人は古くから交流があったものの、共同で作品展を開くのは今回が初めて。上野谷さんは「心が癒やされ、ほっと一息つく時間になれば」と来場を呼びかけている。