エバー航空が運航する小松―台北便の機体=4月、小松空港

エバー航空が運航する小松―台北便の機体=4月、小松空港

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4カ月連続でコロナ前超え 小松-台北便の利用者数 週9便化、紅葉シーズン好調

北國新聞(2023年12月21日)

 4月に運航を再開した小松―台北便の利用者数が8月以降、4カ月連続でコロナ禍前の2019年同月を上回った。7月から運航本数が週9便に増え、観光シーズンの10、11月はいずれも1万3千人台の高水準で推移。特に11月は搭乗率が90%を超えた。この結果、4~11月の累計利用者数は計8万2519人と19年同期比98%まで回復しており、県は小松に北陸新幹線が通る来年3月の延伸開業に合わせ、より広域での国際線利用を呼び掛ける方針だ。

 小松―台北便は2020年3月からコロナ禍で運休していたが、今年4月にエバー航空が週7便で運航を再開した。7月にはタイガーエア台湾の週2便が加わり、コロナ前の週7便を上回る体制となった。

 コロナの5類移行前の4月は利用者数が7681人、搭乗率52・7%と19年同月比57%にとどまったものの、5類移行や運航体制の強化を受け、その後利用者は増加傾向にある。

 10月は1万3698人、11月は1万3763人となり、19年度の月別で最も多かった4月の1万3394人を上回った。県空港企画課の担当者は「秋の紅葉シーズンも相まって好調だった」と振り返る。

 ただ、台湾からの誘客に比べて、台湾への送客が少ない状況は運休以前と比べてより顕著となっている。乗客のうち、誘客に当たるインバウンドは82%で、19年度の80%から上昇。送客のアウトバウンドは18%で、19年度の20%から下がった。

 このため、県は海外送客を増やそうと、国際定期便が就航していない長野県をターゲットとしたPRを今年度内に展開する。北陸新幹線延伸で長野と小松が直接結ばれることで小松空港の拠点性が増すとして、長野県内でのイベント開催を検討している。

 同空港では17日に上海便が再開し、28日にはソウル便も復便する予定となっている。今後は台北便だけでなく、中韓の路線でもアウトバウンドが課題となるとみられ、県の担当者は「路線維持のため、双方の行き来の活発化を図りたい」と話した。

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