加賀市の加賀海岸スポーツツーリズム推進協議会は、市内で毎年4月に開催する「加賀海岸シーサイドトレイルラン」(北國新聞社後援)の魅力を伝えるプロモーションビデオ(PV)を制作した。海岸を走る雄大な景色を映し出し、トレイルランの醍醐味(だいごみ)を楽しめる映像で、県内外の愛好者に参加を促し、北陸新幹線敦賀延伸後の交流人口の拡大につなげる。
2017年に始まった加賀海岸シーサイドトレイルランは、橋立自然公園を発着点に未舗装路を中心に最長30キロを走る。加佐ノ岬や片野海岸、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の「加賀橋立」の町並みなどを巡る。今年の大会には一般とキッズ・ファミリーの部に計489人が参加した。
推進協議会は競技と旅行を組み合わせた「スポーツツーリズム」の拡大に向けた事業に取り組んでおり、情報発信の一環としてPVを初めて制作した。
約2分の動画で、事業のスペシャルナビゲーターに就任したプロトレイルランナー石川弘樹さんが出演。ドローンから撮影した壮観な自然の中を駆ける姿や温泉を楽しむ様子を収めた。
加賀市橋立町の宿泊施設「MAGONDO(マゴンド)」で22日に完成披露会(北國新聞社後援)が開かれ、住民ら25人が視聴した。トークショーで石川さんは「岩壁の道の美しさと絶景は日本では他にそうない。映像で見ても鳥肌が立つぐらい魅力的だ」と紹介した。
PVは動画投稿サイト「ユーチューブ」の公式チャンネルで公開している。協議会の相羽大輔副会長(48)=金沢市=は「動画をきっかけに多くの人にコースを走ってもらい、加賀の自然や文化に触れてほしい」と話した。