精進料理の考え方を取り入れて考案されたレトルトカレー=輪島市門前町の總持寺祖院

精進料理の考え方を取り入れて考案されたレトルトカレー=輪島市門前町の總持寺祖院

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總持寺が監修、精進カレー  優しい味わい「禅を感じて」

北國新聞(2023年12月28日)

 輪島市門前町の曹洞宗大本山總持寺祖院が監修したレトルトカレー「御朱印カレー」が完成し、27日、同寺で販売が始まった。精進料理の考え方を取り入れ、動物性の食材を使わず、小麦粉も使用しないグルテンフリーの一品で、パッケージは御朱印となっている。今後は金沢駅などでも販売し、門前や奥能登PRの一助とする。

 御朱印カレーはインド料理店「シャルマ」を運営するジェムインターナショナルフーズ(金沢市)と食材部門のシャルマフーズ(同)が開発、販売する。25種類のスパイスと能登産のシイタケなどを用い、小麦粉を使わず、野菜でとろみを出した。シイタケが香り、トマトなども感じる優しい味わいとなっている。

 道元禅師が記した料理の作り手側の心構え「典座(てんぞ)教訓」に出てくる重要な教え「喜心(きしん)」「老心(ろうしん)」「大心(だいしん)」をヒントにした。動物性の食品を使わないベジタリアンにもなじむカレーで、保存料や添加物は使っていない。

 パッケージには總持寺祖院の髙島弘成副監院(かんにん)がしたためた三つの教えの文字があしらわれた。總持寺の印が押され、切り取ると御朱印になる。髙島副監院は「カレーを通じて典座教訓や禅の心を感じてもらいたい」と話した。カレーは内容量200グラムで86キロカロリー。3食入り3500円、1食1200円。

 27日は總持寺祖院でレトルトカレーの順調な販売を願って祈祷が営まれた。ジェムインターナショナルフーズの大友吉朗社長、シャルマフーズ大友佐吉社長ら5人が参列し、ヒットを願った。

 吉朗氏は「味付けには自信を持っている。典座教訓の教えが三つあるので、あと2種類考案したい」、佐吉氏は「門前や總持寺を訪れるきっかけになってほしい」と話した。

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