躯体の仕上がりを確かめる炭谷宮司(右)と舟木代表

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輿「鳳輦」の躯体完成 高岡の射水神社、装飾前白木造り公開へ

北日本新聞(2023年12月29日)

 高岡市の射水神社式年大祭奉賛会が、2025年に行われる同神社の遷座150年式年大祭に向けて新造している輿(こし)「鳳輦(ほうれん)」の躯体(くたい)が仕上がった。装飾を施す前の白木造りの状態で、来年1月1~14日に同神社で一般公開される。

 鳳輦は大祭で神の渡御(とぎょ)に用いるほか、24年秋~25年春に社殿の銅板屋根をふき替える際には仮の神座となる。完成時の大きさは全高2・5メートル、全長4・3メートル。

 舟木工匠(射水市)の舟木聡史代表(40)が棟梁を務め、躯体は県産の档(あて)材を使い、格式高い「折上格(おりあげごう)天井」としたほか、屋根は板を曲げて造るなど伝統の技を凝らした。

 漆や金箔(きんぱく)、錺(かざり)金具などを施し、24年9月までに完成する。舟木代表は「後世に残る本物を造ることにこだわっている」、炭谷淳宮司は「まずは白木造りの美しい姿を多くの人に見てもらい、宮大工の技と大祭の到来を知ってほしい」としている。

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