射水市加茂中部(下)の加茂神社は1日、新年慶賀祭の「鰤(ぶり)分け神事」を行った。氏子らが出世魚で縁起が良いとされるブリにあやかり、家内安全や無病息災を祈った。
950年ほど前から続く伝統行事で、けがれを清める意味などを込め、塩ブリを使うのが習わしになっている。加茂、倉垣小杉、柳瀬の各地区が体長約1メートル、重さ12キロ前後のブリを計6本奉納した。
野上克裕宮司が祝詞を奏上。神社委員の竹内好浩さんが氏子を代表し、ブリのひれを立てた後、1本ずつ高々と掲げながら、奉納した各地区の名前を読み上げた。夏野元志市長らが玉串をささげ、氏子総代の吉久正悟さんがあいさつした。
ブリは大まな板で切り分け、鏡餅と一緒に氏子の家約260戸に配られた。