長野市高田の川端天神社で3日、学業成就や家内安全を願う恒例の「登龍門祈願祭」が開かれた。学問の神様として知られる祭神、菅原道真にあやかろうと受験生ら約120人が訪れ、「所願達成」などと書かれた「登龍門」をくぐった。
高さ約2メートルの門をくぐり拝殿に上がった参拝者に向かって、矢沢速久宮司(79)が祝詞を上げた。真剣な表情で手を合わせる受験生らに矢沢宮司は「自分のご努力を信じて頑張ってください」と語りかけた。高校3年の和田隼翔(はやと)さん(17)=長野市若穂=は、志望大学への合格を祈願。「緊張せず、落ち着いて頑張りたい」と意気込んでいた。
祈願祭は地元の川端区の氏子約60人でつくる実行委員会が1995年から毎年開き、30回目。実行委員長の竹内進さん(73)は「天神社は川端区の中心にあり、地元にとって親しみの深い場所。祈願祭を今後も継承していきたい」と話していた。