福井県大野市の事業者が県産材を活用したボールペンを開発し、試作品を市役所などで展示している。形状や金具などが異なる計10種類あり、使いやすさを問うアンケートを1月31日まで実施。市のふるさと納税の新しい返礼品への登録を目指す。
ボールペンは、同市田野の「結乃樹(ゆいのき)屋」が、地域産材の利用促進を図り商品開発を支援する市の事業補助を受け開発。山に囲まれ、豊かな自然に恵まれた「越前おおのの風景」をイメージできる特産品にしようと木軸ボールペン「結の木ごころペン」を製作した。
金具をはじめ、ツイストやノックタイプ、ストレートや砂時計型といった形状や仕上げの異なる10種類があり、より多くの人に愛される商品にしたいと昨年12月から展示。試し書きで使用した人にアンケートを実施しており、同社は結果を基に、新しいふるさと納税の返礼品に登録したい考え。
▽市役所農業林業振興課▽大野商工会議所▽モンベル越前大野店▽土産店「福人喜(ふくにんき)」(福井市)―の4カ所にボールペンと回答用紙、アンケートボックスが設置されている。31日まで受け付け、回答者の中から抽選で10人に試作品をプレゼントする。
大野市農業林業振興課は「ボールペンは大野への愛着を深めるきっかけになる。市産材の利活用についても関心を持ってもらえれば」としている。