営業を再開し、訪れた客に料理を出すスタッフ=氷見市姿のひみのはな

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氷見の宿泊施設、相次ぎ営業再開 水道復旧、客足回復願う

北日本新聞(2024年1月16日)

 氷見市内の水道復旧が進み、営業を再開する宿泊施設が増えている。15日は4店が営業を始めた。各施設の関係者は再び客を迎えられたことに安堵(あんど)しつつ、早く地震前のように客足が戻ることを願った。

 姿にある旅館「九殿浜温泉ひみのはな」は15日、食事提供や宿泊を含む通常営業を始めた。食事処(どころ)は7組15人、風呂は90人が利用。断水が続く石川県七尾市から訪れた藤原茂雄さん(74)、君子さん(69)夫妻は風呂に入った後、食事処で海鮮丼を味わい「久しぶりにおいしい物を食べた」と笑顔を見せた。

 15日は氷見市内や七尾市などの3組10人が宿泊し、復興関連の工事関係者の予約も入ってきているという。柿谷宗明支配人(42)は「無事に食事も風呂も提供できてよかった。これからが厳しいが、少しずつ頑張っていきたい」。

 宇波の旅館「うみあかり」の長田卓也総支配人(45)は「営業を再開できてほっとした」と言う。ただ、現在入っている予約約180人に対し、キャンセルは3380人を数えた。3月の北陸新幹線の延伸などを追い風に、客足が回復することを期待する。休館中は、これまでの利用客らから交流サイト(SNS)などで励ましの言葉をもらったと言い「温かい言葉や期待に応えられるように頑張りたい」と語った。

 脇方の民宿「創作割烹潮乃美」は、水道の復旧が見通せず予約を断っていたため、1月の予約は数件のみにとどまっている。2月は団体予約が入っており、浅野紀夫料理長(66)は「寒ブリを起爆剤にたくさんの人においしい魚を食べに来てほしい」と話した。

 市観光協会によると15日現在、加盟27施設のうち12施設が営業している。

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