今年3月の北陸新幹線県内開業を見据えた歴史観光セミナーが1月12日、福井県越前市生涯学習センターで開かれた。歴史家で作家の加来耕三さんが「歴史の活用で福井の未来を拓(ひら)く~紫式部と越前の出会い~」をテーマに基調講演し、約120人がじっくりと耳を傾けた。
セミナーは県内の歴史観光の機運醸成を目的に、県が新幹線駅のある県内4市ごとに企画していて、今回で第2弾目となった。
加来さんは、同市ゆかりの紫式部を主人公とした大河ドラマ「光る君へ」が現在放送中であることに触れ、「紫式部を活用した観光誘客策は今だけでなく、継続的に行っていくことが非常に重要」と呼びかけた。
続いて、市文化県都推進室の奥谷博之室長が、市による越前国府の所在地解明に向けた発掘調査の結果を紹介。加来さん、奥谷室長と県歴史活用コーディネーターの後藤ひろみさんによるパネルディスカッションも行われた。