福井県越前町は１月１７日、町特産の「越前水仙」の切り花を、友好都市や旅行会社、県内外の報道機関など計１３３カ所に送った。越前海岸の冬を彩る水仙の魅力をＰＲし、町への観光誘客につなげたい考え。

　同町越前コミュニティセンターで発送式があり、青柳町長や町の担当者ら約１０人が出席。青柳町長は「今シーズンは水仙の生育が遅れていたが、無事発送できるのは農家の皆さんの尽力のおかげ。水仙の優しく甘い香りを県内外の人々に広く知ってもらえたら」とあいさつした。

　続いて青柳町長と、ともにＪＡ福井県の丹尾弥三左ヱ門理事、滝本正美越前町すいせん部会長がそれぞれ１箱ずつに、約３０本の切り花や送り状、町の観光パンフレットを丁寧に箱詰めした。この後、１３３箱が車両に運び込まれ、出席者たちは出発する様子を拍手で見送った。

　滝本町すいせん部会長によると、町内の鑑賞用の水仙は近く見頃を迎えるという。出荷に向けた刈り取りも続いており、出荷のピークは２月上旬ごろになる見込み。