26日の文化財防火デーを前に、特別消防訓練が21日、高岡市関本町の国宝瑞龍寺であり、消防や寺の関係者が地元の宝を守る決意を新たにした。
多くの観光客が訪れる中で、仏殿から出火したと想定。高岡消防署と市消防団下関、博労の両分団から20人が参加した。能登半島地震の影響を受け、住民の参加を取りやめるなど規模を縮小した。
119番や観光客の避難誘導、重要物品の搬出を訓練。ホース6本と放水銃4台で水を放ち、火災の鎮圧と延焼防止の体制を確認した。
奈良岡由多可署長が講評。四津谷道宏住職は能登半島地震に触れ「防火を含めた防災活動を拡充していきたい」と話した。
市指定文化財「戸出御旅屋の門」でも訓練があった。戸出消防署員や自衛消防隊員、住民ら約40人が参加。バケツリレーや消火器による初期消火の手順を確認した。