企画展「越前和紙と吉祥文様」が、福井県越前市紙の文化博物館で開かれている。縁起が良いとされる吉祥文様が施された和紙と、製作するための道具合わせて約２０点を披露している。３月４日まで。

　越前和紙の産地では江戸時代から、「漉（す）き込み」「漉き出し」などの型紙による模様紙が生産されてきた。吉祥文様は日常のさまざまな道具に取り入れられてきており、越前和紙では現在は和紙小物や干支にちなんだ色紙に活用されている。

　展示されている和紙は、波を表現した「青海波（せいかいは）」や、獅子の巻き毛を表した「獅子毛」などさまざまな模様のものがある。

　道具では、国の重要有形民俗文化財に指定されている型紙や、昭和初期ごろから使用された金型などが披露されている。

　入館料は一般３００円、高校生以下無料。午前９時半～午後５時（火曜休館）。