大空に浮かべる紙風船を作る石黒地区の住民

大空に浮かべる紙風船を作る石黒地区の住民

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巨大紙風船の準備着々 2月「ふくみつ雪あかり祭り」、辰や南砺の風景デザイン

北日本新聞(2024年1月24日)

 2月11日に南砺市中ノ江(福光)の道の駅福光一帯で開かれる第24回南砺ふくみつ雪あかり祭りに向け、地元石黒地区の住民たちが巨大紙風船作りに励んでいる。今年のえとの辰(たつ)や南砺ゆかりの風景など、デザインはバラエティーに富んでいる。冬空を幻想的に彩ろうと、祭り当日までに約20基を完成させる。

 巨大紙風船は、和紙で作られており、高さ6メートル、幅3メートル。中に熱風を送り、気球のように空に浮かべる。毎年、和紙にさまざまな図柄を描いており、今回は市内の城端中学校や南砺福野高校の生徒が手がけた作品、福光美術館で開かれている「なんと版画年賀状公募展」(~2月18日)の入賞作品などを題材にする。

 23日は石黒交流センターで作業があり、住民らが両面テープを使って和紙を貼り合わた。祭りを主催する実行委員会(澤田喜朗委員長)の副委員長で、道の駅福光の織田修二社長は「今回は能登半島地震被災地の一日も早い復興を願って紙風船を揚げたい」と話している。

 また東日本大震災で被災し、南砺市と交流がある福島県南相馬市の子どもたちの作品も紙風船にする。今回初めて県相馬支援学校高等部の生徒が描いた四季を象徴する景色や風物詩と、馬追いを象徴する馬を描いた作品を空に揚げる。

 巨大紙風船は、正午ごろから天候を見ながら揚げる。問い合わせは道の駅福光、電話0763(52)4100。北日本新聞社後援。

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