JR西日本と県、加賀市の北陸新幹線加賀温泉駅見学会は28日開かれた。市内外から集まった約980人は温泉街の意匠を取り入れた駅舎の内装や試験走行を重ねるW7系車両を目にし、3月16日の県内全線開業へ期待に胸を躍らせた。
見学会は4回に分けて実施され、下りホームや九谷五彩のタイルで装飾された待合室が公開された。試運転の新幹線車両がホームに近づくと、参加者は一斉にカメラを向けた。会場には能登半島地震の災害義援金の募金箱が置かれた。
白山市北陽小2年の荒木智志君(8)は通過する新幹線車両に「速くてかっこいい。早く乗ってみたい」と目を輝かせた。加賀市小菅波町1丁目の紺谷博さん(73)は「地震で観光も大きな打撃を受けており、開業で県全体が潤ってほしい」と期待を込めた。